前回、調達モデルの概要として現状の調達での課題を述べさせて頂きましたが、調達モデルの策定は調達戦略の一部として位置づけられると言って良いと思います。
てな訳でもうちょっと寄り道!(どこまで行くのかちょっと不安ですが)タイトル変更しても良いかもしれません。
1.調達戦略の課題
前回に現状課題として述べさせて頂きましたが、そもそも調達戦略がある製造業自体が少ないのが課題でしょう。
サプライチェーンマネジメント(SCM)といって、仕入先~自社~顧客までの物流をつなげ在庫を低減するということは結構実施されている企業は多いのですが、いざ調達戦略と言えば「前年比調達金額の20%カット!」とうたわれてはいますが、それをどうやって実現するかというとお寒いのが現状ではないでしょうか?
SCMを実施して物流のロットサイズを小さくしすぎて、管理コストを含めて物流コストが増えたのではお笑い種になってしまいます。全ての企業がJITやSCMを実施できる訳ではありません。原料レベルまで遡れば大ロット、最終市場では投機的な動きをする訳ですから、全世界を市場として把握し、市場シェアもかなり確保している企業でなければ成果は得られません。
要は自社の身の丈にあわせたSCMであったりJITでなかったりですから。導入して成功している企業の見学をしてまねしても駄目だということはこの辺の問題です。(おっと、更によそ道にそれましたね。)
調達担当者は見積手配とマスター登録作業、短納期発注と納期進捗、前倒し、納期変更に追われていてコストダウンどころではないのではないでしょうか?
製造ラインからは物が入荷しないから作れない!品質が悪いから作り直せ!など怒られているのではないでしょうか?
2.それではどうするか?
この現状を踏まえて調達戦略をどうするか?やはりあるべき姿としての調達を考え直し、現状とのギャップを真摯に受け入れてステップバイステップで立て直すことが必要でしょう。
もちろん、指標としての調達金額の削減は必要ですが、それだけではなく安定調達先の確保なども必要となりますが、これを検討することも調達戦略のひとつと言えるのではないでしょうか?
というところで今日は時間がかかり過ぎたので、どうするか?というところでまた次回に・・・。
2008年6月20日金曜日
2008年6月19日木曜日
資材調達でのコストダウン(第3回)調達モデル その1
前回、調達市場について述べさせて頂きましたが、今回は調達モデルについての概論を述べさせて頂きます。
1.調達モデルの考え方(ざっくと)
要は、調達という買う方法についての考え方ですね。。
例えば、身の回りの生活においてみると、例えば生鮮食料品はスーパー週に2~3回で下着や室内着はユニクロで季節変わりの時期といったように、購入する物やその種類によってどの店からどんな方法でどんなタイミングで購入するのか漠然と考えているはずです。
この漠然とした購入方法を調達市場をベースに調達方法を個々の企業が定めたものが調達モデルとなるわけです。
2.調達モデルを導入するうえでの現状課題
と言っても企業の買い方である調達モデルが1日で作成できるかといったらできる訳もありません。何故なら、買い方を決める前にどんな物をどんな方法で買っているのかが判らないのが現状だからです。
何故判らないという現状なのか?というとまず第1に調達については調達部門の担当者に任せっぱなしであることが多いからです。
見積の取り方や見積評価の方法を調達組織としてしっかり決めているでしょうか?
ほとんどの調達部門が数値で判っているのは仕入先別、調達品種別の金額やその推移といったところではないでしょうか?
第2に調達部門が調達要求部門(多くの製造業の場合は設計部門)からの要求のまま、都度見積をとって調達活動をおこなっているからです。この場合では買い方もへちまもありませんね。調達代行者としての機能を調達部門がおこなっているからです。
第3に製品のライフサイクルが益々短くなっていることです。この結果、調達品目は毎年どころか数ヶ月、数週間、ひどい場合は毎日変わるような調達をしているからです。
また、生産設備などでは一品毎に調達するものが変わります。
第4に生産設備だけでなく、生産量の変動の振幅が大きくなっており、短納期での発注が増え、仕入先と対等に価格交渉をしている時間が不足しているからです。
以上のような現状課題をかかえ調達の方法である調達モデルを整備し、調達によるコストダウンを図っていくのかについてはまた次回に述べたいと思います。
1.調達モデルの考え方(ざっくと)
要は、調達という買う方法についての考え方ですね。。
例えば、身の回りの生活においてみると、例えば生鮮食料品はスーパー週に2~3回で下着や室内着はユニクロで季節変わりの時期といったように、購入する物やその種類によってどの店からどんな方法でどんなタイミングで購入するのか漠然と考えているはずです。
この漠然とした購入方法を調達市場をベースに調達方法を個々の企業が定めたものが調達モデルとなるわけです。
2.調達モデルを導入するうえでの現状課題
と言っても企業の買い方である調達モデルが1日で作成できるかといったらできる訳もありません。何故なら、買い方を決める前にどんな物をどんな方法で買っているのかが判らないのが現状だからです。
何故判らないという現状なのか?というとまず第1に調達については調達部門の担当者に任せっぱなしであることが多いからです。
見積の取り方や見積評価の方法を調達組織としてしっかり決めているでしょうか?
ほとんどの調達部門が数値で判っているのは仕入先別、調達品種別の金額やその推移といったところではないでしょうか?
第2に調達部門が調達要求部門(多くの製造業の場合は設計部門)からの要求のまま、都度見積をとって調達活動をおこなっているからです。この場合では買い方もへちまもありませんね。調達代行者としての機能を調達部門がおこなっているからです。
第3に製品のライフサイクルが益々短くなっていることです。この結果、調達品目は毎年どころか数ヶ月、数週間、ひどい場合は毎日変わるような調達をしているからです。
また、生産設備などでは一品毎に調達するものが変わります。
第4に生産設備だけでなく、生産量の変動の振幅が大きくなっており、短納期での発注が増え、仕入先と対等に価格交渉をしている時間が不足しているからです。
以上のような現状課題をかかえ調達の方法である調達モデルを整備し、調達によるコストダウンを図っていくのかについてはまた次回に述べたいと思います。
2008年6月18日水曜日
資材調達でのコストダウン(第2回)調達市場
前回の調達マップから調達市場の考え方について述べたいと思います。
そもそも営業部門が顧客を市場として定義し、マーケット開発や営業戦略を立案しているのに対して逆な立場であり調達部門が仕入先を調達市場として捉えなかったのは本当に片手落ちです。
それだけ、調達部門が製造業において強化される部門ではなかったことが言えるでしょう。
まず、調達市場をしっかり把握し、調達戦略を立案してこそ仕入先と協創したコストダウンが可能になるのではないでしょうか?
市場とは企業と企業が対等にその価値を交換する場です。
1.調達市場の定義
調達マップというラフスケッチから自社が調達する単位で仕入先を定義したものです。
と言っても利用するにはあまりにも抽象的ですので、調達市場マップとして一覧表で定義します。
2.調達市場マップの利用目的
調達市場を捉え「この調達市場からどう調達するのか?」を考える為の調達戦略立案のベースとなります。
調達市場マップは実際に調達戦略を具体化する為の、調達モデルの策定の為の基本資料となります。
3.調達市場マップの策定方法
製品の部品構成表を元に調達先(商社、メーカー)や調達地域、調達コストを記載します。
もちろん、既存の取引先だけでなく仕入先の候補もこの調達市場マップに加えることが必要です。
全く簡易な掲載でご満足できていないのではないかと思いますが、掲載を長続きさせるのと限られた時間内で掲載するのでご勘弁を・・・。
そもそも営業部門が顧客を市場として定義し、マーケット開発や営業戦略を立案しているのに対して逆な立場であり調達部門が仕入先を調達市場として捉えなかったのは本当に片手落ちです。
それだけ、調達部門が製造業において強化される部門ではなかったことが言えるでしょう。
まず、調達市場をしっかり把握し、調達戦略を立案してこそ仕入先と協創したコストダウンが可能になるのではないでしょうか?
市場とは企業と企業が対等にその価値を交換する場です。
1.調達市場の定義
調達マップというラフスケッチから自社が調達する単位で仕入先を定義したものです。
と言っても利用するにはあまりにも抽象的ですので、調達市場マップとして一覧表で定義します。
2.調達市場マップの利用目的
調達市場を捉え「この調達市場からどう調達するのか?」を考える為の調達戦略立案のベースとなります。
調達市場マップは実際に調達戦略を具体化する為の、調達モデルの策定の為の基本資料となります。
3.調達市場マップの策定方法
製品の部品構成表を元に調達先(商社、メーカー)や調達地域、調達コストを記載します。
もちろん、既存の取引先だけでなく仕入先の候補もこの調達市場マップに加えることが必要です。
全く簡易な掲載でご満足できていないのではないかと思いますが、掲載を長続きさせるのと限られた時間内で掲載するのでご勘弁を・・・。
2008年6月17日火曜日
資材調達でのコストダウン(第1回)調達マップ企画
資材調達でのコストダウンについてはまず第一に調達すべき仕入先の検討モデル、第二に調達するバイイングモデルを策定する必要があります。
今回は仕入先の検討モデルとして調達市場モデルがありますが、その上位概念というかラフモデルである調達マップについて考えてみたいと思います。
1.調達マップの定義
仕入先を物理的な地域別に区分したものです。調達市場モデルに比べると地域横断的な概念と言えるでしょう。
2.調達マップの利用目的
このマップによりどの地域でどんな物(もしくは加工)がどんなコストで入手できるのか?急激な人件費上昇や電気、水道のインフラの整備状況で今後の調達性に問題はないか?をラフに判断することになります。
中国やBRICSでは自社が工場進出もしくは移転をする際の大きな判断材料にもなるはずです。
3.調達マップの例
例えば、日本で言うと長野県諏訪地区の精密加工業、東京大田区の中小加工業となりますし、中国では華南地区の精密加工業、華東地区の電子工業などです。
4.調達マップの策定方法
単純に地域別の仕入先を列挙したものではなく、業種やその地域の一般的な加工賃率、人材、インフラなど継続的に調達していくかどうかの指針となるべきものをマトリクス的に整理したものになります。
もちろん、調達マップは1年に1回以上は更新して最新の状況にしておくことが必要になります。
簡単ですが調達マップの解説はこの程度で次回は調達市場について解説したいと思います。
今回は仕入先の検討モデルとして調達市場モデルがありますが、その上位概念というかラフモデルである調達マップについて考えてみたいと思います。
1.調達マップの定義
仕入先を物理的な地域別に区分したものです。調達市場モデルに比べると地域横断的な概念と言えるでしょう。
2.調達マップの利用目的
このマップによりどの地域でどんな物(もしくは加工)がどんなコストで入手できるのか?急激な人件費上昇や電気、水道のインフラの整備状況で今後の調達性に問題はないか?をラフに判断することになります。
中国やBRICSでは自社が工場進出もしくは移転をする際の大きな判断材料にもなるはずです。
3.調達マップの例
例えば、日本で言うと長野県諏訪地区の精密加工業、東京大田区の中小加工業となりますし、中国では華南地区の精密加工業、華東地区の電子工業などです。
4.調達マップの策定方法
単純に地域別の仕入先を列挙したものではなく、業種やその地域の一般的な加工賃率、人材、インフラなど継続的に調達していくかどうかの指針となるべきものをマトリクス的に整理したものになります。
もちろん、調達マップは1年に1回以上は更新して最新の状況にしておくことが必要になります。
簡単ですが調達マップの解説はこの程度で次回は調達市場について解説したいと思います。
2008年6月16日月曜日
資材調達でのコストダウン(第0回)イントロ
<イントロ>
資材調達のコストダウンについては全ての製造業、流通業をはじめとして様々な企業で実践されていることと思います。
しかしながら、製造業においてはどちらかと言えば製造現場の改善による製造タクトタイムの短縮によるコストダウンが中心であり、資材調達でのコストダウンが戦略的におこなわれていたかと言えば疑問です。
何かと言えば集中購買、インターネット調達、VMIなどが言葉としてでてくるのですが、あくまでこれらは手段にしかすぎません。
集中購買にしたのだけれどコストが下がらない、インターネット調達にしたのだが従来の購買も並存して効率があがっていると思えない企業が多いのではないでしょうか?
それこそ、その手段の背景となる調達戦略の不在が原因ではないのでしょうか?
この調達戦略は調達そのものの機能強化の方向性とその組織への反映が必要となる訳ですが、まずは調達機能そのものの機能強化についてお話していきたいと思います。
なお、ブログということで毎日続けられるかどうかは判りませんが、興味をもたれるかたは是非ご期待願います。
資材調達のコストダウンについては全ての製造業、流通業をはじめとして様々な企業で実践されていることと思います。
しかしながら、製造業においてはどちらかと言えば製造現場の改善による製造タクトタイムの短縮によるコストダウンが中心であり、資材調達でのコストダウンが戦略的におこなわれていたかと言えば疑問です。
何かと言えば集中購買、インターネット調達、VMIなどが言葉としてでてくるのですが、あくまでこれらは手段にしかすぎません。
集中購買にしたのだけれどコストが下がらない、インターネット調達にしたのだが従来の購買も並存して効率があがっていると思えない企業が多いのではないでしょうか?
それこそ、その手段の背景となる調達戦略の不在が原因ではないのでしょうか?
この調達戦略は調達そのものの機能強化の方向性とその組織への反映が必要となる訳ですが、まずは調達機能そのものの機能強化についてお話していきたいと思います。
なお、ブログということで毎日続けられるかどうかは判りませんが、興味をもたれるかたは是非ご期待願います。
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