少々時間が空いて前回から1週間を経過してしまいましたが、受注設計型製造業の特徴についてその概要を説明させて頂きますね。
基本的に毎回設計する(昔流に言うと図面を書いて)訳ですから、物を作る工数、材料の他に設計費も乗っかりますから当然設計費を回収できる製品売価であることが求められます。
要は数万円の売価ではこの型の製造業は成り立たないということで、一般的に数百万円~数億円の製品売価でも購入してもらえる顧客が存在して成り立つ製造業となります。
したがって、一般消費者が購入するものではなく、自動車部品、半導体・液晶などの電子部品、食品の生産設備機械や造船、建設などの大型プラントとなる訳です。
このような受注設計型製造業を次の各視点で特徴を分析してみましょう。
1.販売機会
販売単価が高価だけでなく生産設備などはその購入というのがそんなに頻繁にある訳ではありませんから、販売機会数は少ないですね。例えば、シャープの液晶工場が毎月日本各地にできる訳ではなく、液晶テレビの売れ行きと今後の販売見込みを見て数年に1回戦略的に工場を増設するというのが一般的ですから。
造船も長い間韓国の台頭により不況となり、廃業や経営統合されて造船業自体が縮小していましたが、昨年来は中国の大幅な成長に伴う物流拡大により船の購入が増えてきましたが、受注機会数の単位は日、月ではなく年の単位で計られる少ないものです。
2.製品開発
販売機会数は少ないものの、ただ受注したらその都度設計すれば良いかということではなく、購入する顧客は単純の増産したいからという目的で製品である設備を購入する訳ではありません。
顧客は他社より優れたものを作って販売することも同時に目的としてもっています。例えば、自動車であれば環境性能で優位に立つ為に軽量化しようとすると、今までは鉄の加工ができれば良かった設備に対して他の軽金属やプラスチックの加工ができることを求めてきます。
当然、この要求に対応しなければ受注できない訳ですから、顧客のニーズを探って前倒しで製品開発をおこない続けることが必要です。
特徴について詳しく述べていくと、この受注設計型製造業の課題ということが見えてきますが、本日のところはこの辺で・・・。また、次回へ
2008年10月4日土曜日
2008年9月28日日曜日
受注設計生産型製造業の付加価値アップ(第1回)その定義
まず、製造業の分類といっても色々ありますね。
代表的な分類として日本標準産業分類による定義がありますね。これは全ての産業を分類しているものですが、この分類では主に製造される製品の種別によって細かく分類されています。
例えば、金属加工業、印刷業、化学工業などで更に金属加工でもアルミ加工など細かく分類されています。
次にこのブログで進めていこうという分類ですが、これは日本標準産業分類というお役所による定義ではなく、どちらかというと民間が勝手につけた分類と言えるでしょう。といっても海外でも同様に分類されていますので、いいかげんなものではありませんね。
1.生産方式の特徴からの分類
①プロセス生産型
石油化学工業のように原料となる原油から装置を通じて、ガソリンや灯油などの製品がアウトプットされるものです。タンクや蒸留装置などの設備に依存されてきます。 また、様々原料を混ぜ合わせて作られるものもありますね。水と酵母にタンクでのプロセスを通じて製造されるビールなど大型の設備を使ってつくられるものが多いのが特徴です。
その他、ガラス、製粉などがそうですね。
②組立生産型
プロセス生産型に対して、部品を組み合わせたり、加工してひとつの製品を組み立てる製造方法がとられるものです。例えば、自動車や家電品、船、飛行機などがそうですね。
数点の部品の文房具から何万点で構成されるスペースシャトルなど多岐にわたっています。
ただし、このような分類で完全に製品が全て完全に分けられるものではありません。例えば、液晶パネルは前工程ではガラスに様々な加工をおこなうプロセス型の工程を通りますが、後工程では液晶以外の部品(ドライバー用ICや、TABテープ、偏光板など)を組立る組立生産型となります。
2.生産計画の特徴からの分類
2-1.見込生産型
販売の見込みや販売計画に基づいて立案された生産計画によって生産されるものですね。
在庫を置かないと販売できない製品になります。小売業の店頭に並ぶものはほとんどが見込みで作られたものになるでしょう。お客さんは製品を入手するまで待つ時間はありませんね。
2-2.受注生産型
注文がきてから作るものですね。受注の都度生産計画をたてて生産されるものになります。
お客さんからの注文をうけてその都度作るものです。生産計画に合わせて、材料を仕入れて加工しますから、製品を入手するまで時間がかかりますね。
2-3.受注組立型
注文がきてから作るものです。これも受注生産型と同様に受注の都度生産計画をたてて生産するものになりますが、受注生産型と異なるのは材料や加工品、半製品が事前に販売計画を元に見込みで作ら在庫されたものを組み合わせることです。おすし屋さんはネタとシャリを見込みで作っていて、お客さんからの注文の都度作っていますね。
したがって、受注生産より注文から製品の入手時間は短縮されますね。
代表的な分類として日本標準産業分類による定義がありますね。これは全ての産業を分類しているものですが、この分類では主に製造される製品の種別によって細かく分類されています。
例えば、金属加工業、印刷業、化学工業などで更に金属加工でもアルミ加工など細かく分類されています。
次にこのブログで進めていこうという分類ですが、これは日本標準産業分類というお役所による定義ではなく、どちらかというと民間が勝手につけた分類と言えるでしょう。といっても海外でも同様に分類されていますので、いいかげんなものではありませんね。
1.生産方式の特徴からの分類
①プロセス生産型
石油化学工業のように原料となる原油から装置を通じて、ガソリンや灯油などの製品がアウトプットされるものです。タンクや蒸留装置などの設備に依存されてきます。 また、様々原料を混ぜ合わせて作られるものもありますね。水と酵母にタンクでのプロセスを通じて製造されるビールなど大型の設備を使ってつくられるものが多いのが特徴です。
その他、ガラス、製粉などがそうですね。
②組立生産型
プロセス生産型に対して、部品を組み合わせたり、加工してひとつの製品を組み立てる製造方法がとられるものです。例えば、自動車や家電品、船、飛行機などがそうですね。
数点の部品の文房具から何万点で構成されるスペースシャトルなど多岐にわたっています。
ただし、このような分類で完全に製品が全て完全に分けられるものではありません。例えば、液晶パネルは前工程ではガラスに様々な加工をおこなうプロセス型の工程を通りますが、後工程では液晶以外の部品(ドライバー用ICや、TABテープ、偏光板など)を組立る組立生産型となります。
2.生産計画の特徴からの分類
2-1.見込生産型
販売の見込みや販売計画に基づいて立案された生産計画によって生産されるものですね。
在庫を置かないと販売できない製品になります。小売業の店頭に並ぶものはほとんどが見込みで作られたものになるでしょう。お客さんは製品を入手するまで待つ時間はありませんね。
2-2.受注生産型
注文がきてから作るものですね。受注の都度生産計画をたてて生産されるものになります。
お客さんからの注文をうけてその都度作るものです。生産計画に合わせて、材料を仕入れて加工しますから、製品を入手するまで時間がかかりますね。
2-3.受注組立型
注文がきてから作るものです。これも受注生産型と同様に受注の都度生産計画をたてて生産するものになりますが、受注生産型と異なるのは材料や加工品、半製品が事前に販売計画を元に見込みで作ら在庫されたものを組み合わせることです。おすし屋さんはネタとシャリを見込みで作っていて、お客さんからの注文の都度作っていますね。
したがって、受注生産より注文から製品の入手時間は短縮されますね。
2-4.受注設計生産型
注文がきてから生産計画が立案され、設計の工程計画を立案し、都度設計して図面を作って、その図面を元に材料を発注加工して製造するものになります。液晶の製造装置や大型の製造プラント、橋梁などですね。したがって、受注生産型よりも設計期間分、お客さんが注文してから製品を入手するまでの時間がもっとも長くなりますね。
このような生産計画別の生産がありますが、メーカーでは売れ行きの良い製品や季節で売れる製品では見込み生産型をとったり、受注する機会が少ない製品では受注生産型などと製品の販売特性や特徴に分けて生産されています。最近ではSCM(サプライチェーンマネジメント)やトヨタ生産方式などの導入により、受注組立生産を取る企業が多くなってきています。
このような生産の分類の中でこのブログでは受注設計生産型製造業の付加価値アップをどうすれば良いのかに的を絞って進めていきたいと思います。
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