2009年2月11日水曜日

商店街の活性化について(その3)

今回は商店街の成り立ちから考えてみてみましょう。古く平城、平安時代に遡ってもしょうがないのですが、やはり室町時代安土桃山時代、江戸時代というところが商店街の発端というところではないでしょうか?しかしながら、そんな百年以上昔に遡ってもしょうがないので、やはり戦後復興期から考えるのが必然的だと思います。

1.都市への人口移動と消費行動の変化
 東京、大阪などの大都市ではもちろんですが、地方でも県庁所在地などの都市へ農村の人口移動が始まり、製造業の成長に伴い加速化していきました。人口の集中だけでなく、所得の向上や余暇時間の減少に伴って自分で作ったりするよりも消費へ方向性が変わってきました。
 この結果、ともかく傍にある商店から必要なものを購入するもしくはサービスを購入するということになり、止まらない人口増に合わせて仕入さへすれば販売できたわけですね。
 まだ、自家用車を購入できるほどの収入増はない時代ですね。

2.ベッドタウンとスーパーマーケット
 多摩ニュータウンに象徴されるような新興住宅地の開発と共に勤務先である工場やビジネス街からかなり離れたベッドタウン駅周辺には小さな規模の商店が軒を連ねてきて、人口急増の恩恵を更に受けてきたわけですが、ほぼ同時発生的にスーパーの相次ぐ出店が始まってきましたね。
 また、自家用車を購入するほどに収入が増えてきて、団地でも駐車場スペースの大幅な拡張工事も始まってきたわけです。このあたりから商店街の勢いがとまり始めたといえるでしょう。成功の頂点=転がり落ちる転機でもあるわけですね。この時点では商店街に買い物にくるお客さんは買い物籠に入る程度で毎日購入していたのですね。

3.大都市圏集中、人口減少、大規模店舗出店
 都市への集中が止まらず益々首都圏へ人口が集中し、地方の中核都市を素通りして農村から人が居なくなってしまっただけでなく、ベビーブーム後の政策的な人口抑制や教育費の急騰や生活観の変化により結婚年齢の上昇など日本の人口が老齢化だけでなく、減少局面に転じてしまいました。
 更にモータリゼーションの拡大を見越した大規模なスーパーマーケットの出店や専業スーパーなどの出店により、商店街の客足を吸い取ってしまったわけです。お客さんの購入頻度も週に1回自家用車でまとめ買いと変わってきたわけですね。商店街はその立地上駐車場を置くスペースもないので、益々受注機会を減らしていったわけです。
 商店街の商店の経営者も人口減少と老齢化の波を同時にかぶっていて、売上の減少と共に家業としての商店経営の承継にためらい、商店街を再度活性化しようとするエネルギー自体を失いつつあるようです。

当たり前のような話をつづっていきましたが、目の前の事象を整理していくことは変革に際しては重要なことです。整理するフレームワークをとらえ更に変革すべき対象の特殊性を掴めればおのずと施策は決まってくるものです。 ということで次回。

0 件のコメント: