機能価値の定義について深堀していきましょう。前回、掃除機でイメージを触れましたが、「目的」と「機能」について考えてみることにします。
1.目的について
掃除機は部屋(今回は限定します)の塵埃を集め、その塵埃を捨てるようにすることが、掃除機を購入する消費者の購入目的となります。この目的を明確にすることで掃除機の機能が決まりその価値も決まってくることになります。
以前に掃除機が使われないで休んでいる時間が多い為、このことに着目して使用しないときにはカバーをかけて椅子代わりにする掃除機が製造販売されたこともあります。
そこで、この目的を充足する為に掃除機の機能が求められることになります。
2.機能について
掃除機の機能を考えるとまず埃を集めるという機能が必要となりますし、次にこの集めた埃を蓄えるという機能が必要となります。イメージ的に考えると集めるという機能が「箒」になりますし、蓄えるという機能が「塵取り」となります。
次に、この集めるということを目的として機能を考えることになります。集める為には「箒」のようにシュロや竹などで埃をとらえて掃き寄せることが必要となります。この場合、シュロや竹の密度や細さなどに左右されるだけでなく目で見える大きな埃しか集めることができません。
したがって、その他の手段として掃除機の主流となっているのが空気の流れを起こして埃を引き剥がしていることになります。
この空気の流れを作ることを目的として空気の圧力差を生じさせる為の手段としてポンプが必要とされますね。
ここでやっと掃除機のポンプが必要となってきます。皆さんはモーターと思われていますが、実はポンプの機能を果たす為にモーターが使われているだけなのです。本来であればガソリンエンジンの掃除機があっても良いわけですが、この機能を実現する為にコスト的な面、取扱の面(ガソリンを使うこと)、騒音の面などで電気モーターに比較してほとんど選択されなかったからです。
このように、製品として消費者が要求する為に必要な目的を達成する為に必要な機能を要素レベルで分解して、それを達成する為に必要な機能を検討していくと必要となる構成要素もコスト構造も判ってきますね。
それでは、また次回
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