2009年9月13日日曜日

どのビジネスモデルが生き残れるのか?(その2)

前回、どのビジネスモデルが生き残れるか?ということでパソコンを取り上げてみました。
台湾のパソコンメーカーがミニノートという新たなパソコン市場で従来のパソコン市場を切り崩したわけですがその背景と戦略を考えてみましょう。
1.パソコンの使用ニーズの変化
 ブロードバンドの拡大によってパソコンが単体の機器として使われるよりも、ネット上の端末として使われるように変化してきました。すなわち、メールによる情報交換ツールとして、情報検索のツールとして使用されることが多くなってきているということです。実際に会社に出勤してもしくは自宅に帰ってパソコンを立ち上げて使っている時間をカウントしている時間を考えてください。
 私の子供(大学生)はテレビを見ずにYOU-TUBEで音楽や映像を見ている時間がかなりを占めていますから、特に携帯電話でネットにアクセスすることが多い若年層ではパソコンや携帯電話よりも画面が大きいツールとしての存在感を持っていないでしょう。
2.マイクロソフトの失敗
 マイクロソフトがウインドウズ・ビスタで不評を買いましたね。メモリーを馬鹿食いし、ノートパソコンではバッテリーの使用時間が短くなるし、このOSの変更は特にビジネスユースで不評となり、私も購入したパソコンもXPに半日かけてダウングレードしたぐらいです。
 これによりビスタへの切り替え需要が発生ずることなくXPのサービス延長(もっともミニノートが爆発的に売れたということもあり)せざるを得なくなったということですね。
3.台湾が世界のパソコン基板の主生産
 最後に台湾のメーカーが世界のパソコンDELLやHP,日本のメーカーのパソコンの基板の生産が集約していたことです。すなわち、DELLを始めとしてパソコンメーカーがコストダウンをする為に、選んだ基板の外注先メーカーが台湾メーカーであったということです。
 コストダウンはやはりまとめ買いという強い購買力によるものが大きいし、量を作ることにより生産効率は改善できますから経費も安くできるということです。この結果、台湾メーカーが世界で最も安く基板を作ることができたわけです。
 ただし、完成品とするには液晶、ハードデイスク、外部記憶装置、OS、バッテリーが必要ですね。
4.台湾パソコンメーカーの戦略
 以上のように3つのパソコンを取り巻く環境変化を正確にとらえ台湾メーカーがとった戦略は従来のパソコンであった常識を捨てたということです。
 すなわち、ハードデイスクはSSDというメモリーに置き換え、外部記録装置は全て外しUSB端子のみ確保し、カードスロットさえ外し、モデムも外しました。基本的に有線もしくは無線LANを使ってネット環境に接続する機器専用機としたのです。
 更にコストダウンとしては(今は変わりましたが)液晶はカーナビ用の液晶を使っていました。
OSはもちろんXPです。
 ということでパソコン市場を明らかに台湾メーカーは変えてしまったのです。
それでは次回へ。

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