2009年1月18日日曜日

受注設計生産型製造業の付加価値アップ(最終回)

結局年を越してしまい今までの15回での連載回数をオーバーしたのはこの事業経験だけでなくコンサルテイングの実績も長いのが原因でした。
 しかしながら、現状を確認するとサブプライムに始まった米国発の不況は全世界を巻き込んでしまい、超優良企業であり日本を代表する企業でもあるトヨタでさえ2兆円の利益がたった1年で吹き飛びそれどころか赤字となってしまいました。
 世の中が不況になると設備装置が主体である受注設計生産型製造業がいち早く発注キャンセルや納入延期となり会社の収益を直撃してしまいます。
 また、こんな状況下では数少ない商戦も競合会社での値引き合戦、限られた発注予算の中で営業利益ではなく限界利益を出すのが汲々という状況に追い込まれています。
 逆に、今こそ企業の矛先を将来を見据えた商品開発に注ぐだけでなく、業務機能を見直しし「あるべき姿」に向けた業務改善活動に時間を割くべきと思います。
 草むしりやペンキ塗りでは従業員のモチベーションはあがりません。商品開発はごく限られた人材しかできませんが、業務機能の見直しによる業務改善活動は多くの従業員を巻き込んだ活動とできるはずです。
 前回までの改善策を実行責任者を決め、目標値とスケジュールを定めて活動を開始していくべきと思います。活動を遂行する上でのポイントは集団(グループ)活動です。衆知を集めるだけでなく、活動を推進していくなかで将来の幹部候補生を見出し、更には他社に先駆けて不況状況を打破することが叶となるかもしれません。
 もちろん、全社横断的な業務改革をこの機にしかけることも可能ですが、限られた資源の中で成果を確実に出していくことのほうが進めやすいと思われます。
 例えば、設計部門で部品構成表を整理し、設計標準ユニットを作成し共通化設計によるコストダウン推進を検討することなど、進め方さえ理解すれば自社の資源だけで活動を推進していくことが可能です。
 まず、今日から始めましょう!