2008年9月19日金曜日

サービス産業の活性化について(番外編)ふたたび理美容院

昨日、久しぶりにカットで美容院に行ってきました。
そこで聞いたニュースはまた近所に美容院が進出するということです。この美容院の通りをはさんで真向かいです。この通りはすでに100m歩く間に3軒美容院がありますが、進出してくると半径20m以内に3軒という驚くべき美容院密度となります。
 酒蔵通りに対抗して美容院通りにしても良いかもしれませんね。
この通りだけでなくメインのブールバール通り沿いにも美容院は何軒もありますから、西条駅周辺はまさしく美容院のメッカですね。(理容院もありますが、美容院はその倍以上あります。)

 こうなると気になるのが収益性の問題です。売上は比較的算出し易いのですが、美容院の平均単価を8,000円とすると1人の技術者がこなせる客数を1日4人としますと3.2万円/日、25日稼動すると80万円/月、960万円/年となりますね。

 利益は人件費、材料費、電気ガス光熱費、設備償却費を減じた金額となりますが、これは技術者の稼働率をほぼ100%で計算していますし、顧客単価をパーマ、ヘアカラー代を考慮した高めの設定としていますので、この金額以下となると思われます。

 これだけ美容院が乱立してくると、どの美容院が生き残れるか?ということが問題になりますね。技術料のデイスカウントはQBハウスのような駅中のカットオンリーの理容院と異なり難しいですから、やはり如何に稼働率を上げるか、もしくはコストが安い(人件費が低いオーナー一人の技術者)かどうかにかかってきます。

 今月のブログで理美容院の分析をおこないましたが、分析だけではもちろんビジネスとしては成り立ちませんから、対策を打たなくてはなりません。

 対策として考えられるのは価格、稼働率となります。
この内価格については理美容院の技術料金というのはほぼ決まっていますので、QBハウスのような駅中カットオンリーの理容院を除くと値引きというのは難しいと思われます。どちらかというと自分の首を締めてしまいかねません。

 したがって、稼働率を上げて供給コストを引き下げるしかありませんが、この為の集客の努力をしているように思われないのが現状で、ただ漫然と店を構えて来客を待つという待ちの営業スタイルですね。

 東広島市は人口が極端に西条駅を中心とした1km圏内に集中する傾向にはありますが、全ての理美容院が継続的に営業し続けられるかは疑問ですね。何故、この待ちのスタイルを変えられないのでしょうか?開業も多いのですが廃業も多い理美容院をみていますと、もっとおこなうべきことは多いのですが。

 例えば、広大の新学期が始まる4月、9月の時期に合わせて店のビラ配りですが、当たり前すぎますが私は見かけた記憶がありませんね。ビラ配り以上に顧客獲得の為の方策は色々あるし、特異のビジネスモデルまで高められた理美容院もあるのですから、もっと活動して頂きたいですね。

2008年9月14日日曜日

サービス産業の生産性向上について(番外編)サイゼリア様事例研究

サービス産業の事例研究としてTBSかっちりマンデーで紹介されたレストランチェーン「サイゼリア」について分析したいと思います。がっちりマンデーでは理系頭脳による経営戦略という視点ですが、経営コンサルタントとしては同じ視点では面白くないので、別の視点で考えてみたいと思います。

1.最も重要なポイント経営計画(目標値の設定)
 イタリアンレストランとして安価であればヒットするというところからスタートされたわけですが、「美味いのは当たり前」という大前提を設定されたというのがまず重要なポイントです。 美味しさと安さという2つの前提をもとに、自社の経営計画としての目標値を1,000店の店舗展開をするというところに置かれたのが最大の生協要因であると思われます。 この経営計画がなければ番組で紹介された理系頭脳からの経営戦略ということはできなかったはずです。 すなわち、目標設定をしてからその為にどうすべきなのかを、理系頭脳(データによる分析と検証)を有効に活用することができたと言えるでしょう。

2.目的に合わせて原点志向で対策を検討
 1,000店という店舗数で安値、美味しさのイタリアンレストランチェーンで収益を上げる為に、既存の概念と対策を無視して実行されています。 <ローコストの実現の為に>  安値を実現する為にはコストを削減することが重要です。レストランチェーンのコストとしては直接費の食材、人件費となりますが、この両方のコストを一気に削減されています。
 1)食材コストの削減    
まず、人件費ですが接客するフロントは削減せずに、メニューを提供するバックオフィスである厨房のコストを削減しています。  当然、工場でまとめて食材をカットし現場のレストランの厨房で食材をカットするよりはコストが下がります。  しかし、普通は工場でカットした後にレストランにもっていけば持たないから無理だと思いますよね。  この固定観念をまさに否定し、4℃に食材(野菜の収穫からカット、厨房の在庫まで)を保つことによって実現したということです。
2)間接コストの削減
  間接コストの削減ではIT導入ということが良く言われていますが、サイゼリアの特徴としてはレジを徹底的にITの端末としての機能を集約したということです。  店舗から本部への食材発注から給与明細書の出力、タイムレコーダーとしての入力、様々な紹介画面として多機能化を図っていましたね。

もちろん、番組ではその一部しか紹介されていませんでしたが、サービス産業としての目標を明確に設定し、差別化する手段を既存の概念の枠にはまらずに徹底的に追求していくことがサイゼリアの成功(中)要因ですね。